■はじめにボクはただの一市民です。左でも右でもなく、ど真ん中といえば分かりやすいかと思います。1歳7ヶ月の子供を持つ、ただの父親で、夫で、東京で暮らし働いています。震災から2ヶ月。考えていた事を少しまとめさせて下さい。
■首都圏から疎開/避難震災から2ヶ月が過ぎ、事態は収束どころか、最悪の状態が毎日続いていますね。
毎日飛び込んでくるトンデモない情報の数々。もうウンザリです。でもウンザリもしていられないのです。
そのトンデモない情報に、首都圏の人々は完全に麻痺してしまっているのが何より怖いことです。
また、この急激な変化を見て見ぬフリをすることも、危険なことだと思っています。
ボクには、1歳7ヶ月の息子がいます。日々成長が目に見えて、可愛い盛りです。
3月11日以降(ボクは東京に住んでいます)、悶々とした日々が続きました。福島原発の状況、余震を考慮すると、このまま東京に暮らすことは息子の将来にとって良くないのではないかと。これが一時的な状況なのか、長期にわたる問題なのかも判断がつかないままでいました。妻はボクよりも迷っていました。京都在住の知人からも「いつでも避難しておいで」と言葉を掛けてもらっていましたが、『様子見』ということで、しばらくは東京にいました。(今さら後悔しても遅いのですが、一刻も早く決断してれば…と)
そして3月23日、東京の浄水場からヨウ素・セシウムが検出されたとの報道を見てすぐに、妻の実家(九州)への避難を決め、翌朝の飛行機で、妻と息子を見送りました。
23日夕方からは、ミネラルウォーターは品切れ状態。飲料用だけならまだしも、じゃぁお米を研ぐのはミネラルウォーター?野菜を煮るのもミネラルウォーター? お風呂は? 水道水から放射性物質が検出されてしまっては、もう『様子見』どころじゃなくなります。兵糧攻めに近い状態です。
ボクはフリーランスで仕事をしていますので、いつでもどこでも動けるのですが、この時はまだ東京での仕事が一区切りついていませんでしたので、東京に残り、区切りがいいところで後追いすることに。(4月中は幸いにも仕事が落ち着いていたので海外出張をはさみつつもほとんど九州にいました。)
東京の友人家族たちはどうしているのか?と色々聞いてみると、やはり避難した家族は多く、奥さん一人でがんばっているとのこと。
中には、家族全員でハワイの親戚を頼って日本を出た家族もありました。
九州に滞在中、公園で、あるお母さんに出会いました。
その方は神奈川の方でしたが、子供が学校があるものの少しでも「確率」を減らそうと、休みのとれる限り、西日本へ移動してきているとのこと。そして、移住も視野にいれているとのこと。頼もしいお母さんです。
さて、そうなるとやはり「いつ東京に戻るべきか?」なかなか判断がつかなくなります。
友人の一人は、お子さんが保育園に通っており、2ヶ月欠席すると退園になってしまうということで、やむなく東京へ戻ってきたようですが、学校やその他の要因がないかぎり、戻るタイミングというのが本当に難しく判断がつきにくいものです。
現在、東京の水道水、放射性物質が「不検出」という状態なのですが、それだってもはや信用できる値ではないのではと思います。事実、文部科学省は年間の被曝限度量は1ミリシーベルトから脅威の20ミリシーベルトに引き上げてしまっているのですから「基準値に対してどうのこうの」と言われても、その基準値がもはや崩壊していますからね。
そして、昨日5月15日の朝日新聞にはこんな数値データが掲載されています。
【東京都内の土壌のセシウム(1kgあたり)/計測日:4月10日~16日】
千代田区二重橋横 1904ベクレル
千代田区皇居東御苑天守閣跡 1311ベクレル
中央区築地 1147ベクレル
江東区亀戸 3201ベクレル
ん〜…
ますます息子を東京に戻すことが憚られます。
ボクの友人たちというのは、ボクの友人であるがゆえに、考え方が一致する部分も多々ありますが、一般的な世論はどう考えているのか?見えない部分が多いので試しにアレコレと検索してみると、ボクの中では信じられない意見が飛び交っていました。
Yahoo知恵袋や教えてgooなどのQ&Aコミュニティには、「首都圏から避難はしたけどいつ帰るべきか?」という旨の質問が多く寄せられていますが、その回答の多くが以下のようなものでした。
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『あなたみたいな人は、日本の恥なので、外国に飛んで一生帰って来ないでくださいね!福島で暮らす人、福島原発で命懸けで仕事をしてる人達に対して失礼ですね。早く日本から出て行ってください。お願いしますm(__)m』
『旦那さんは置いてけぼりですか… あなたと子供は避難して… 旦那さんと話し合った??ヒドイ妻ですね… 旦那さんの事何とも思わないんですか?あなたも一人の母親ならもっとしっかりしてください!!』Yahoo知恵袋より抜粋ーーーーーーーーーー
ガックゥゥゥゥゥンッッ…アゴが外れました。
『一億総玉砕』を彷彿とさせます。スゴいです。スゴ過ぎます。
もちろん、このような意見は氷山の一角で、あるいは実在する人物が書き込みしているかどうかも疑わしいのですが、学校に子供を通わせているご両親達は、恐らくこのような風潮に惑わされているのでしょう。中には「体育の授業を休ませたいけど…」や「マスクをさせて登校させるのが憚られる…」などの不安を抱えている方々も少なくありません。
いや、いやいやいや、どうしてこうも日本人は自分の考えを信じることができなくなってしまっているのでしょう。
何に依存しているのか、麻痺しているのか、もはや「個人」は存在しないということなのか。
■デモンストレーション少し話は変わりますが、ボクはここ数週間、週末になると「脱原発」のデモンストレーションに参加しています。
ここ2ヶ月、あらゆる角度から勉強し直しましたが、「原発」の持つ危険性とその暗い影。このままボクらは原発と心中しなくてはならないのか。そう考えると「脱原発」を叫ぶ事が最優先なのではないかという現在の考えに至ったわけです。
デモで何かが変わるかどうかは分かりませんが、もうすでに何かが変わってしまったご時世です。やれることをやろうと。
しかし、実際にデモに参加すると、いろいろな事が見えてくるものです。
デモ自体にも色々な性質があり、過激なもの、ユルユルなもの、「怒りたい」だけで参加している方や、「ブーム」だからと参加する方々、「切実」な人、それを見る沿道の人々のシラケっぷり、日常を死守しようとする人々。(死守…か。皮肉な言葉です)
本当に勉強になります。「書を捨てよ町に出よう!」という寺山修司やギンズバーグの言葉が身に沁みます。
そんな中、あるTwitterのつぶやきを目にしました。5月15日の
いわきでのデモへの感想のようです。
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イイコトしてるって自信があるならマスクなんかしないで堂々としてればいいのに、こういうデモとかしてる人ってマジキモイ 。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚ーーーーーーーーーー
また、アゴが外れました。「マジキモイ」の一言に、オジサンはグサっときました。膝から崩れ落ちました。
オジサンからしてみれば半角カタカナや絵文字の方が「キモイ」ですけれども…
そして何より、「マスクの重要性」に関して、この方は何も知らないという事実。見たところまだお若い女性で、これから子供を妊るかもしれないというのに…
この方の住所さえわかれば、大量にマスクをお送りします。予算さえあればガイガーカウンターと防護服もセットでお送りするところなのですが。
また、あるデモ参加者の方が持っていた自作のプラカードのメッセージにも驚きました。
こう書かれていました。
『サラリーマンでもデモやっていいですか? 会社にバレるとクビになります』と。
ボクは会社勤めというのを20代の頃に1回しかした事がないので、ある意味世間知らずなのですが、サラリーマンってそんな状況なのですか? 何と言うことでしょうか…
ということで話はまだまだ尽きないのですが、あまり長くなってしまってもボク自身も面倒くさくなってしまうので、ここで終わりますが、最後に結論(読んだ方々へのお願い)を申し上げます。
■まわりがどうか?というのは気にせず、自分の考えを信じて下さい。
■何が良くて何が悪いのか、批判しあっている場合でもないことをご理解ください。
■出来るだけ多くの子供達を、未来に送り出して下さい。
■自分なりの勉強をしてください。図書館へ行かずとも、こうしてインターネットもあることですし。
■外出時マスクはしましょう!
■無常を受入れる事です。
では。
知っている方も多いかと思いますが、ご参考になるかもしれない関連サイトをリンクしておきます。
全国の放射能濃度一覧脱原発系イベントカレンダー東日本大震災、素人のための情報まとめサイトジャーナリスト岩上安身さんによるIWJ - Independent Web Journal脱原発活動家 田中優さんの講演(3月)バンビの独り言 木のおもちゃ屋オーナーの、あくまでも「独り言」5/23 追加
母子疎開ネットワーク「hahako」もし、デモに参加する気になりましたら、下のプラカード用画像、お役に立てたらと思います。ご自由にどうぞ。